窓の結露をクレームにしない方法

「ペアガラスなのに結露しました!欠陥じゃないですか?」

とお客様に言われて困りました。どうしたらいいですか。

という問い合わせがちょくちょくあります。

皆さん、どんな風に対応されていますか?

私のその際の回答は決まっていて、

「結露は物理現象です。

A. 飽和状態になる温度になる

B.飽和状態になる水蒸気量になる

ABのどちらかになれば必ず結露します。

解決方法は

A.温度を上げる

B.水蒸気を減らす

のいずれかになります。」

要は、ペアガラスであっても、

外がすごく寒い状態になって、ガラスの表面温度が下がり

室内の水蒸気量が上がれば結露する

ことがあるので、心配しなくて良いですよ。

ということです。

最初からそう伝えておけばお客様は、

「そういうもんだ」と思って、心配になりません。

それを、

「ペアガラスなので結露が出ません!」

なんてオーバートークをしていると結露で心配になり、

クレームになります。

結論的には、

結露がクレームを起こすのではなく、

説明不足や、過剰な営業トークがクレームを起こしています。

なお、よくある話の例を参考までに

  • 1部屋に家族全員が寝ている。(人間の出す水蒸気はまぁまぁあります)
  • 洗濯物を室内干し
  • 加湿で加湿しすぎ(相対湿度だけ見て、乾燥してると勘違いして加湿しちゃう)
  • 大きな水槽がある
  • 観葉植物が多い
  • 内窓を付けたら外側が結露(窓表面温度が下がって結露しやすくなります)
  • ハニカムブラインドで結露(断熱性向上で、窓表面温度が下がって結露しやすくなります。ハニカムブラインドを少し開けると解決)

という風に、

結露させないというのは建物側の課題よりも、

暮らし方で改善させることなのだ。

とお客様に事前にちゃんと説明しておくことが大切です。